迷っているのはきっとコール自身も同じです。
というのも、今までにも『裏』と関わる仕事は折に触れてしてきているのです。
時折自警の目に留まっては、その他の部分での働きも目につき、
後は口八丁で逃れてきている感じか。
なので、今回の重要参考人扱いも
「参った。どうやって警戒解かせるかな。解けなかったらまぁ、諦めて逃げるか」
そういう意味で、ピエットちゃんの広場での言葉は的を得ており、正に
『悪いコトはしたケドそれがどうした』ではあるのです。
あるの、ですが。同時に、最近仕事を通して関わりだした人々の暖かさに、
心配をかけている事自体への申し訳無さは募っている、と言ったところ。
――正々堂々と身の潔白を主張出来なくもない。
――裏から手をまわして難を逃れる道もなくはない。
どちらを取るのが賢いのか、それは彼自身が何を望むか次第なのですが、
こと、『自身の意見』についてはひたすらに押し殺してきた青年です。
どちらを取るかは状況次第か――。
とりあえずは、動けるようになりたい、そんな現状。
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